弁庵神社について
貝島の坂を上ると、道路左右の台地上に共同墓地があります。この墓地は昭和4年の
貝島街道の新道工事により、南北に分断されていますが、北側の墓地の中に辨庵神社
という小社があります。祀られているのは鳥越行三という医師で、行三は明治初期に古峰ヶ原
宮通りの吉沢眼科のところで開業し、貧しい人から医療費を取らずに、雨風、深夜でも
往診を断らず、医は仁術を身をもって実行しました。また、黒川の洪水で荒地となった(貝島地内)
川西の開田に努め、住居(隠居所)と2階建ての水車小屋を建てて、その拠点としました。
医療や、開発の恩恵を受けた人達により、この場所に神として祀られました。
画 像 | 説 明 |
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●弁庵神社全景● 全体は、大谷石の石垣と、鳥居で囲まれており、遠くからだと 見逃してしまいがちですが、しっかり手入れされとおり、今もお祀り をしている人が多いことがうかがえます。 |
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●弁庵神社本殿● 南面して、前方に立派な石灯篭が配置されてます。地面はシートが張られ 雑草が生えてこないようしっかり管理されています。 |
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●弁庵神社裏側文字● 本殿裏面には、いつ建立されたか、いつ再建されたかなどの記録があり、 由緒正しさと歴史を感じさせます。 |